トップ層とは
ここまでは各カラー剤で
レザーに色を付ける
革の部分とバインダー層について
お伝えしてきました。
革(レザー)を染料で染めて
革自体を染色する染料仕上げ
革(レザー)の表面(バインダー層)に
顔料で色を付ける顔料仕上げ
染料仕上げと顔料仕上げの両方を行い
染料仕上げと顔料仕上のいいとこ取りをした
セミアニリン仕上げ
以上の3つの仕上げ方について
お伝えしてきました。
革の構成である3つの層
- トップ層
- バインダー層
- 革(レザー)
革製品の断面図

3つの層のうち
革の部分とバインダー層の部分について
お伝えしてきたのですが
今回はトップ層について
お伝えして行きます。
トップ層とはバインダー層の上にある層で
一番上の表面に来る部分になります。
トップ層の役割としては
塗ったカラー剤の色が落ちないように
色止め用の溶剤を塗布する部分になります。
色が落ちないように専用の溶剤を
塗布することを色止めと言います。
また、撥水加工コーティングや
艶調整、ワックスでの保湿を
行う部分になります。
最後の仕上げをする部分と言う事です。
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革製品とはこのような構造で
出来ています。
トップ層への色止めは
染料仕上げでも顔料仕上げでも
セミアニリン仕上げでも
色落ちや色移りが起こらないように
必ず行います。
以上がトップ層についての
説明になります。
ここまで染料仕上げ、
顔料仕上げ、セミアニリン仕上げ
トップ層への色止めをお伝えしてきましたが
リカラーを行うための基本的な知識なので
これらの内容はしっかり
頭に入れておいてください。
今後、リカラーの実践をお伝えるす際に
以上の内容を理解していないと
何をやっているのか
分からなくなってしまいますので
理解するまで何回も読み直してください。
以上で革製品の構造と
革についての知識編は終わりになります。