コバ補修方法
今回のLessonではコバ補修について
解説します。
コバとは革の裁断面のことを言います。

コバ補修を行う際は
それぞれ全工程のクリーニング前に
行うようにして下さい。
今回はLizedのエッジカバーを使用しての
コバ補修を解説します。
まずはこちらの動画をご覧ください。
コバ補修動画
こちらの動画ではハンドバッグの
持ち手の部分のコバを補修しています。
こちらのバッグは傷みも少ないため
簡単なコバ補修の動画ですが
コバ部分が傷みすぎて
コバが開いてしまっている場合は
最初に革用ボンドで開いてしまっている
革同士をくっ付ける作業を行なって下さい。

革用ボンドを塗る際は爪楊枝で
少しづつ塗り込んでくっ付けて下さい。
では手順を解説します。
ステップ1 開いたコバをくっ付ける
今回の動画ではこのステップは
ありませんでしたが
万が一、コバ部分のダメージが
酷くコバ部分が開いてしまった場合
革用ボンドを爪楊枝に付けて
コバの間に塗り込み
コバの開きを閉じます。
多少塗りすぎたとしても
後でサンドペーパーで磨けば
問題ありません。
ボンドが完全に乾いたら
次の作業に入ります。
ステップ2 下処理
コバ面の凹凸が酷い場合は
#800あたりのサンドペーパーで
ある程度平らになるように
削って下さい。
後々、エッジカバーを塗るので
ある程度で構いません。
ある程度平らになったら
下処理剤のエッジカバーシーラーを
コバ面に塗ります。
エッジカバーシーラーを塗る目的は
エッジカバーを塗った時に
革への浸透し過ぎを防止する事と
革とエッジカバーの密着性を高めるためです。
筆や綿棒などでエッジカバーシーラーを塗ったら
ドライヤーで乾かします。
ステップ3 エッジカバー塗布
エッジカバーシーラーが乾いたら
エッジカバーを振ります。
エッジカバーを塗る際は
筆か綿棒で塗ると言うよりかは
盛ると言う感じです。
エッジカバーは乾くと
かなり収縮する性質があるので
結構盛りすぎかと思うくらい
盛って下さい。
盛りすぎたとしても
乾いたらサンドペーパーで
余分なエッジカバーを
削り落としてしまえば大丈夫です。
エッジカバーを塗ったら
自然乾燥で半日以上乾かして下さい。
ドライヤーで乾かして時短と言う手段も
アリなのですが内部まで乾き切ったか
判断が難しいので自然乾燥を推奨しています。
エッジカバーが乾いた後
エッジカバーの盛りが少ないと思ったら
再度その上にエッジカバーを盛って
乾かして下さい。
完全に乾いたら次の工程に入ります。
ステップ4 形を整える
エッジカバーが完全に乾いたら
形を整えて行きます。
耐水サンドペーパー#1000~1200
水を付けて擦って行きます。
余分に付き過ぎたエッジカバーも
この時に削り落として
形を整えて行きます。
形が整ったらコバ補修は完了です。
あとは、いつも通りにセミアニリン仕上げや
顔料仕上を行なって下さい。
また、形を整える際に
手芸用電熱コテを使用して
形を整える方法でも大丈夫です。
電熱コテの使い方については
角スレ補修の動画をご覧ください。
以上がコバ補修になります。