金メッキをする方法
今回のLessonではメッキが
剥がれてしまっている金具に
新たにメッキをする手順について
解説します。
金メッキをするためには
金具に電気を通電させて
金メッキを付けて行くのですが
電気を通電させてメッキ付けを
行うと聞くと多くの人は
「難しそう…」
だと感じてしまい
なかなか手を出しづらいそうです。
ですが、安心して下さい!
実際にやってみると
すごく簡単なので
「えっ!こんな程度なの?」
と感じてしまうと思います。
なので、「難しそう」と言う
先入観から入らずに
どんどんやってみて下さい!
では手順を説明します。
金メッキの手順
まず、準備する物はこちらになります。
・お尻ナップ
・綿棒
・ティッシュ

使うのはたったこれだけです。
では、実際にメッキ工房を使って
金メッキ付けをする動画をご覧ください。
メッキ工房による金メッキ
メッキ工房での金メッキ付けの動画を見て
どうでしたでしょうか?
難しいと感じたでしょうか?
液体をフェルトに付けて
塗るだけですので
そんなに難しくないと思います。
では、手順を解説します。
メッキ工房の手順
金メッキをする手順としては
顔料仕上や染料仕上げの
全工程の中で一番最初に行います。
要はクリーニングを行う前です。
理由はメッキをする際に
メッキの液体が必ず
革に付いてしまうので
メッキ付けが終わった後に
クリーニングの工程に入った方が
効率的だからです。
ステップ1 金属磨き
メッキ工房セットに入っている
金属磨きの液体を綿棒に付け
メッキ付けをする金具を磨きます。
金具の傷が酷い場合は
ハンドルーターに
羊毛フェルトビットを付けて
羊毛フェルトにピカールを
指で塗り込み磨きます。


金属磨きでキレイになったら
お尻ナップでキレイに拭き取り
乾いたティッシュで余分な水分を
拭き取ります。
ステップ2 脱脂をする
続いて金具に付いている
油分を除去して行きます。
金具に油分が付いていると
しっかりとキレイに
メッキが入らないため
この工程でしっかりと
金具の油分を取ります。
メッキ工房の本体に
白色の筆先をセットします。
筆先のフェルトに脱脂液を
たっぷりと付けます。
本体から伸びている
赤いケーブルの先に
クリップが付いているので
そのクリップにメッキ工房付属の
ピンセットを挟みます。
脱脂を行う金具を
ピンセットと接触させながら
脱脂液を付けた筆先で
擦って行きます。
ピンセットを接触する理由は
筆先から流れている電流を
ピンセットから通電させて
脱脂を行なっているからです。
ピンセットが金具から離れてしまうと
電流が流れなくなってしまうので
脱脂作業を行なっている間は
必ず金具と接触させて下さい。
油分が完全に脱脂できたかは
目で見てもわからないので
ある程度擦ったら終了して
大丈夫です。
脱脂が終わったらお尻ナップで
金具を拭き乾いたティッシュで
余分な水分を拭き取って下さい。
ステップ3 ニッケルメッキ付け
このステップは飛ばしても
構いませんが、一応正式な取説には
ニッケルメッキをしてから
金メッキを付けた方が
長持ちするとのことですので
一応入れておきます。
メッキ工房の筆先を
緑の筆先に付け替え
ニッケルメッキ液を
筆先のフェルトにたっぷり
染み込ませます。
脱脂のステップ同様に
本体に繋いだピンセットを
メッキ付けをする金具に
接触させながら筆先で
金具を擦って行きます。
ニッケルメッキは目で見て
メッキが付いて行くのが
分かると思うので全体に
メッキが付いたら終わりで
構いません。
ニッケルメッキ付けが終わったら
お尻ナップでよく拭き取り
余分な水分をティッシュで
拭き取ります。
ちなみに私はこのステップは毎回
飛ばしています。
ステップ4 金メッキ付け
いよいよ最終工程の金メッキです。
本体に黄色の筆先を取り付けます。
金メッキ液を筆先のフェルトに
たっぷりと付けます。
前回の工程同様にピンセットを
メッキ付けする金具に
接触させながら金メッキ液が付いた
筆先で擦って行きます。
メッキ工房にデフォルトのセットで
付属している金メッキ液は
一回塗っただけではなかなか
メッキが入っていかないので
メッキの付きが弱くなってきたと感じたら
フェルトに金メッキ液を再度付けて
擦って下さい。
何回か繰り返すとしっかりメッキが
入って行きますので納得の行く
メッキの濃さになったら終了です。
金メッキ付けが終わったら
お尻ナップでよく拭き取り
乾いたティッシュで余分な水分を
拭き取って下さい。
以上で金メッキ付けは完了です。
補足として金メッキ液の厚付け
と言う商品があるのですが
厚付けで金メッキをやると
ほとんど一発でメッキが入ります。
なので何回も液体を付け足して
塗る必要がないので液体の節約と
時間の節約になります。

100mlで13000円くらいするので
少し高いですがデフォルトの
金メッキ液を何回も塗って
液体を大量に使うより
厚付けのメッキ液なら
少量のメッキ液でできてしまうので
費用的にはあまり変わらないかと思います。
もう一つ補足ですが
CHANELの金具はシルバーの金具より
ゴールドの金具の方が3000円程度
高く売れるのでメッキ工房で
ゴールドにしてしまう方法もありです。
その際はホックも金メッキして下さい。
以上で金メッキについての
説明を終わりにします。