染料仕上げについて

今回のLessonからは実践的な
染色方法について解説していきます。
リカラーの仕上げ方については
・染料仕上げ・顔料仕上げ
・セミアニリン仕上げ
この3つの手法を使い分けて
リカラーを仕上げていくと
お伝えしましたね。
今回のLessonでは
一気に全ての仕上げ方を
説明すると頭の中が
ゴチャゴチャになってしまうので
3つの仕上げ方のうちの
「染料仕上げ」
について解説していきます。
前回のLessonでお伝えした
レザーの構造は頭に入っていますか?
レザーの構造はしっかり
覚えておいて下さいね。
一応おさらいをしておきましょう!
レザーと言うのは
革・バインダー層・トップ層の3層で
出来ています。

今回のLessonお伝えする
「染料仕上げ」とは
この3層のうちの
革の部分に色を入れて
リカラーをする手法になります。

染料とは
.jpg)
染料=分子で染める
染料と言うのは粒子よりも小さい
分子で出来ています。
なので、革に塗布すると
革の中まで浸透して
革の繊維と化学的に結合させて
染色する方法になります。
どう言うことかと言うと
革の上に色を乗せるのではなく
革自体に色を入れて
革の素材自体を染めると言うことです。
分かりやすく他の物で例えると
髪の毛を染めたり
Tシャツを染めたり
そのもの自体に色が入って
染まっている物に
使われているのが染料です。
染料仕上げは革の表面には留まらず
革自体に染み込んで染色する方法なので
革の表面を隠したりしません。
なので、染料を塗った後の
革の模様もそのままですので
革本来の模様や傷を楽しみたい
と言う商品には染料仕上げで仕上げます。
まさに染める材料と書いて染料です!
染料仕上げはアニリン仕上げ
とも言われています。
染料の特徴
・油性と水性がある
・乾くのが遅い
・色が落ちずらい
・レザーの状態によってはムラになりやすい
・素材感を活かした染色が出来る
以上が染料仕上げの説明になります。
今後、リカラーをやる際に
使用する手法なので
しっかり理解して下さい。
現時点では染料仕上げが
どのような物なのかを
覚えておいて頂ければ大丈夫です。
実際の染料仕上げのやり方は
実践編でお伝えします。
では今回のLessonは
これで終わります。